INABU BASE

PROJECT

愛知のチベット「稲武」始まる働き方革命

我々の目指すもの、共に目指したいもの

イナブベースプロジェクト簡易ロゴ

2017.8.25 vol.1

自転車がつなげるもの

トヨタケ工業株式会社

横田 幸史朗

INABU BASE PROJECTを始めるにあたり、なぜ、稲武の活性化のキラーコンテンツが自転車なのか?

 

コラムに第一投を掲載する機会に、私の学生時代から今日に至るまでの写真に残された、自転車の記録を見返してみました。そこに映っていたのは今思うととてつもなく綺麗な景色か、世界中の友人達と肩を並べてとてもいい表情、そして自慢の自転車の数々。 今思い出すと、なんでこんなに自転車にこだわっていたんだろうって思います。

(古いものはフィルムの写真で、フィルムスキャナーでデジタル化してみたりしました)

それは心のどこか、私の価値観の根本のところで、自転車をちょっとしたアドベンチャー心を刺激するなにか間違いないものと認識して、だれにも迷惑をかけず、環境にも負荷をかけず、自分の力で行きたいところまで行き、自然に溶け込んで、そして同じ価値観の仲間が集まって。それから少し大人になって車を使ったり、電車を使ったり、自転車を合理的に使えるようになって、でも、やっぱり根本の所は自転車というツールが提供してくれる原理主義的なシンプルさ、それが結果的にアドベンチャー心を刺激するところに惹かれ続けて今でも楽しんでいる、そんなことが分かりました。

 

中学時代にマウンテンバイクにあこがれ片道8キロの通学を始め、大学時代はランドナーというツーリング車を改造した自転車にも乗り、北海道や関東の山々を駆け巡り、卒業旅行ではシベリア鉄道を輪行してノルウェーのフィヨルドまで行きました。社会人になってからは最初のボーナスでダウンヒル仕様のマウンテンバイクを買い、1日で自転車を満喫することを覚えました。その後、仕事でUKに行ってからは現地のクロカン仕様のマウンテンバイクのスタイルに戻り、B&Bに泊まったりのバケーションツーリングも経験し、日本に戻ってからはロードレーサーにも乗るようになりました。

私が自転車を持って走りに行く先には、いつも素晴らしい目的地がありました。それは大自然の中に作られていた道であったり、温泉であったり、どこかで見た一枚の写真から、そこに行ってみたいっていう単純な願望だったり、時には単純に地図でびっと引いたルートを直線陸路で行ってみたいという、バカげた動機だったりもします。しかし、道なき道を行くなんて格好の良い事はしてきませんでした。ただ、それでも、十分にアドベンチャーはできたと思います。陸路で中国からノルウェーまで行けちゃうんですから。イギリスでは延々と続く丘に、石を敷き詰めたブライダルウェイを、一体どんだけの労力をかけたんだろうと、思いを馳せながら走りました。誰かが作ってくれた道、それを今、享受させて頂いているんだとも。

いま、私たちは新しい道を作ろうとしています。フロンティアは意外にも日本の豊田市の中山間地、稲武にありました。中山間地には砂漠や大草原のように、地平線の先へという開けた雰囲気はありません。その代り、自然と密着するような深い山の中にあります。

 

今回のプロジェクトを理屈っぽく、小難しいモノにはしたくないと考えています。ただ、一つ言えるのは、稲武の財産区制度の山に道を作るという仕事が、多くの人に刺激を与え、地域に活力を与え、新たな仕事を創出し、消費行動のみに頼らない持続可能なインバウンドを生み出し、自分のライフスタイルを楽しむことのできる人が増えるという、良いサイクルを生み出すものと確信しています。自転車のペダルを漕ぐようにね!

 

私にとって自転車というツールが、今まで私と世界をつなげてきてくれたように、これからも私たちと明るい未来をつなげてくれると確信しています。そして、このプロジェクトに関わる皆で進めていくモノと考えます。

 

Get Involved and revolved!

筆者プロフィール

横田 幸史朗

 自動車用シートカバーメーカー「トヨタケ工業 株式会社」社長

 地域の新規定住者受け入れ支援団体「OPEN INABU実行委員会」代表

 豊田市 市民発!ミライ・チャレンジプロジェクト補助対象事業「INABU BASE PROJECT」主催

1975年生まれ。動物占いは「気分屋の猿」、趣味は読書とサイクリング。南山高校男子部在学中にアメリカアリゾナ州フェニックスに1年間交換留学。卒業後、青山学院大学法学部へ。EU法の域外適用について学ぶ。卒業後ブラザー工業株式会社入社。情報企画部にてグローバルのITインフラ構築に携わる。後、欧州統括会社のBrother International EUROPEに出向、現地の経営企画部にて欧州17か国の月次決算システムの導入とユーザー(現地社長)サポートを行う。6年間半の任期後、2010年に帰国。帰国後名古屋商科大学にてGlobal MBAの履修を始める。一年間ブラザー工業本社のIT企画にて欧州で得た経験をアジアで展開するプロジェクトを立ち上げる。2011年2月末ブラザー工業退職、4月より実家がオーナーであるトヨタケ工業株式会社入社。2013年9月にMBA課程修了。2015年1月より社長就任。OPEN INABU事業や新規顧客の獲得、会社の近代化などを行いつつ、事業承継後の持続的可能な企業となるよう、地域と一体となった経営を進める。2016年には「遊ぶ」「働く」を考えて実践するINABU BASE PROJECTが、豊田市主催する補助事業の対象となり「稲武で始まる働き方革命」を掲げ、ミッションの成立を目指す。

 

1999 〜 2003 ブラザー工業株式会社勤務

2003 〜 2010 Brother International EUROPE,LTD出向

2010 〜 2011 ブラザー工業株式会社勤務

2011 〜          トヨタケ工業株式会社 (2015年1月~社長就任)

筆者の自転車遍歴と海外渡航歴

・中学生の時にMTB NISHIKI を通学用に買ってもらい、学校まで8キロ毎日自転車通学を始め自転車の楽しさを知る。

・高校1年の夏に友人に誘われ1か月ポートランドにホームステイ。ステイ先の家族と自転車で毎朝サイクリングに出かける。なお、ホストファーザーは後ろにポリバケツを積んでいて、路上のごみを拾いながら走っていた。

・帰国後、よりアメリカに行ってみたいと思い高校2年の時に交換留学で現地の高校へ1年間通う。ホームステイ先がヒッピー流れの家族で、ワーゲンのバンでキャンプに行くなど、アウトドアライフを覚える。

・大学に入る際にPEUGEOTのMTBを購入。大学ではサイクリングクラブに所属し、関東の山々を走ったり、夏は毎年1か月北海道にキャンプを積んで走るなどする。

・1998年夏卒業旅行でユーラシア大陸陸路で横断する。神戸、天津、北京、モンゴル、ロシア、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマークまで旅をする。

・卒業後、新入社員のボーナスでひとめぼれしたBrodieのダウンヒルマウンテンバイクを購入。富士見パノラマなどのダウンヒルコースで遊んだり、地元の里山でマウンテンバイクライドを楽しむ。

・2001年、勤め先の同僚に誘われ、クリティカルマス名古屋に顔を出すようになる。最終土曜日の午後自然発生的に集まった人たちで名古屋駅や栄などの市街地中心にて、公道における自転車の市民権を主張。

・2002年、友人を頼ってのオランダ渡航の際、ベルギーでもクリティカルマスをやっていると聞いて、ブリュッセルで開催されていた自転車でクリティカルマスに参加。

・2003年、勤め先の海外拠点のあるイギリスへ出向。現地ブランドであるORANGEのマウンテンバイクを購入し、トレイルライドを楽しむ。

・2011年、実家が経営するトヨタケ工業株式会社へ入社。名古屋と稲武の事業所を行き来する生活に。

・2015年には社長として同社を預かることに。同時にロードバイク、マウンテンバイクでの稲武フィールド探索がはじまる。

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