INABU BASE

PROJECT

愛知のチベット「稲武」始まる働き方革命

我々の目指すもの、共に目指したいもの

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2018.1.6 vol.2

自転車がつなげてきたもの

トヨタケ工業株式会社

横田 幸史朗

早いもので、最初のコラムからすでに半年近くたち、さらっと暑く日陰では涼しかった夏だった季節は、一瞬の紅葉を見せた秋を過ぎ、冬に入りつい数か月前は緑に生い茂っていた林道は葉の落ちた木々と雪に覆われた道になりました。

この数か月はものすごく大きな進歩があり、私自身も驚くほどです。それはいみじくも最初のコラムに書いた通り、自転車をキラーコンテンツとして新しい道を作るということが、私の予想を超えた形で伝播し人に届いて、多くの人を稲武の地に呼び寄せたということです。

 

どのあたりで予想を超えたかというと、幾つかあるので箇条書きにします。

1. インターン生が3日+2日の実践をしてくれて、マチ側企画も実施した際に多くの学生が、多くの学生は社会人になることに前向きに感じていなかったが、こういう働き方があるのかと共感を得てくれたこと

 

2. フィールドツアー用のルート探索でチャリンコ活用推進理事長の嗅覚で期待以上のルートが見つかったこと

 

3. 林道整備を関係者で行おうとした際に、自転車好きや名古屋のショップ等関係者以外にも、自転車を持っていない人、新聞記者、マイチェーンソーを持参の方、なんと県外から参加の方、自治区の役員など多くの想定を超える人たちが快く手伝ってくれたこと

 

4. ルート探索を知ってから自治区の役員の方も山に入るときに、今までのように黙々と地面を見て作業をこなすのではなく、気なってルートになりそうなところをついつい探してしまうようになったと言われたこと

 

5. INABU BASE PROJECTのツアーの実現性についてメールでの問い合わせが多くあったこと(遠くはドイツからも!)

 

6. 自転車好きのつながりで、なんとMTBを新規購入して年休を取って稲武まで訪ねてきてくれた人がいたこと、結局一緒に林道の臨時調査に行って更なる良い写真がとれたこと

 

7. 各種セミナーに呼ばれ、東京でもINABU BASE PROJECTのお話をする機会があったこと(1月と2月にも国や県の事業で東京に出向いてお話をします)

 

8. そして、INABU BASE PROJECTが進めているフィールドツアーの準備以外でも、稲武の良さを知ってもらう取り組みに対して、豊田市役所が音頭を取ってくれたミライサポーターと呼ばれるボランティアの方との打ち合わせを通じて一人で部屋に閉じこもっていては出てこないアイデアが出てきたこと

これらを総合すると、やはり自転車というツールが、自転車でヤマを走るという行為以外の所で、多くの人が関わってくれて、本当の意味でINABU BASE PROJECTが目指す「稲武で働くと遊ぶを考えて実践する」に向かって着実な歩みを進めていると思えるわけです。その辺りが、他地区でも進んでいる自転車ツーリズムとの差別化ではないかなと思います。そして、我々がやっている活動はNON-ZERO-SUM(非ゼロ和)、つまり勝者と敗者を生まない、知恵を使った分だけ豊かになるという点で、他の多くの短期的に収益を上げなければならない経済活動と決定的に違うところではないかなと思いますし、それを地元企業が後押ししているという点でさらに価値があるんだと思います。

 

というわけで、昨年は足場固めとして大きく進化した年でしたし、今年はそれが実現され更なるつながりが期待できると思います。引き続き活動にご協力よろしくお願いいたします。

 

そして2018年はこのコラム、連載と言えるくらいに投稿を続ける事を、新年の抱負としたいと思います。

2017年12月10日に実施したPOPUP企画「1,300フィールド探索&開拓 vol.04」の様子(上記画像参照)が共同通信社に取材され、その記事が2018年1月6日以降、地方紙を中心に掲載される見込みです。(掲載は各新聞社の都合によります)

 

次回のフィールド探索&開拓のPOPUP企画は、2018年1月28日に実施予定。詳細は以下リンク先を参照下さい。

筆者プロフィール

横田 幸史朗

 自動車用シートカバーメーカー「トヨタケ工業 株式会社」社長

 地域の新規定住者受け入れ支援団体「OPEN INABU実行委員会」代表

 豊田市 市民発!ミライ・チャレンジプロジェクト補助対象事業「INABU BASE PROJECT」主催

1975年生まれ。動物占いは「気分屋の猿」、趣味は読書とサイクリング。南山高校男子部在学中にアメリカアリゾナ州フェニックスに1年間交換留学。卒業後、青山学院大学法学部へ。EU法の域外適用について学ぶ。卒業後ブラザー工業株式会社入社。情報企画部にてグローバルのITインフラ構築に携わる。後、欧州統括会社のBrother International EUROPEに出向、現地の経営企画部にて欧州17か国の月次決算システムの導入とユーザー(現地社長)サポートを行う。6年間半の任期後、2010年に帰国。帰国後名古屋商科大学にてGlobal MBAの履修を始める。一年間ブラザー工業本社のIT企画にて欧州で得た経験をアジアで展開するプロジェクトを立ち上げる。2011年2月末ブラザー工業退職、4月より実家がオーナーであるトヨタケ工業株式会社入社。2013年9月にMBA課程修了。2015年1月より社長就任。OPEN INABU事業や新規顧客の獲得、会社の近代化などを行いつつ、事業承継後の持続的可能な企業となるよう、地域と一体となった経営を進める。2016年には「遊ぶ」「働く」を考えて実践するINABU BASE PROJECTが、豊田市主催する補助事業の対象となり「稲武で始まる働き方革命」を掲げ、ミッションの成立を目指す。

 

1999 〜 2003 ブラザー工業株式会社勤務

2003 〜 2010 Brother International EUROPE,LTD出向

2010 〜 2011 ブラザー工業株式会社勤務

2011 〜          トヨタケ工業株式会社 (2015年1月~社長就任)

筆者の自転車遍歴と海外渡航歴

・中学生の時にMTB NISHIKI を通学用に買ってもらい、学校まで8キロ毎日自転車通学を始め自転車の楽しさを知る。

・高校1年の夏に友人に誘われ1か月ポートランドにホームステイ。ステイ先の家族と自転車で毎朝サイクリングに出かける。なお、ホストファーザーは後ろにポリバケツを積んでいて、路上のごみを拾いながら走っていた。

・帰国後、よりアメリカに行ってみたいと思い高校2年の時に交換留学で現地の高校へ1年間通う。ホームステイ先がヒッピー流れの家族で、ワーゲンのバンでキャンプに行くなど、アウトドアライフを覚える。

・大学に入る際にPEUGEOTのMTBを購入。大学ではサイクリングクラブに所属し、関東の山々を走ったり、夏は毎年1か月北海道にキャンプを積んで走るなどする。

・1998年夏卒業旅行でユーラシア大陸陸路で横断する。神戸、天津、北京、モンゴル、ロシア、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマークまで旅をする。

・卒業後、新入社員のボーナスでひとめぼれしたBrodieのダウンヒルマウンテンバイクを購入。富士見パノラマなどのダウンヒルコースで遊んだり、地元の里山でマウンテンバイクライドを楽しむ。

・2001年、勤め先の同僚に誘われ、クリティカルマス名古屋に顔を出すようになる。最終土曜日の午後自然発生的に集まった人たちで名古屋駅や栄などの市街地中心にて、公道における自転車の市民権を主張。

・2002年、友人を頼ってのオランダ渡航の際、ベルギーでもクリティカルマスをやっていると聞いて、ブリュッセルで開催されていた自転車でクリティカルマスに参加。

・2003年、勤め先の海外拠点のあるイギリスへ出向。現地ブランドであるORANGEのマウンテンバイクを購入し、トレイルライドを楽しむ。

・2011年、実家が経営するトヨタケ工業株式会社へ入社。名古屋と稲武の事業所を行き来する生活に。

・2015年には社長として同社を預かることに。同時にロードバイク、マウンテンバイクでの稲武フィールド探索がはじまる。

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